皆も気付き始めた。


「志穂は今回の事件の手掛かりとして、俺達に“E”の記憶を視せた筈。
なのに、“E”は副学じゃなく学園長を敵としてみてる…。」



「確かに、おかしいな。」



今回の敵は副学の筈


学園が変わったのは副学が支配権を握ってからだし、志穂も認めた



いや、逆に副学と学園長はグルで、本当の黒幕は学園長だとか?



だから学園長は自ら疾走した?




「…一つ目の記憶だけじゃ、何も分からないな。」