「知らないんだ、あの話」

話を切り出した女子はニッと笑う

「それと同時に黒い人型の幻影が夜の町を徘徊してるらしい。
それも日々量が増えてるって噂よ」

「黒い人型の幻影が出てるってのは聞いたことあるよ。魔術が効かないって話でしょ」

そういえば最近そんなのが町に出没してる話は聞いたことがあった

ルカはその女子達に聞いてる事を気づかれ無いように勉強をしてる振りをした

(なにしてるんだろ…僕)

ルカは自分の行動が盗み聞きということは分かっていた

(早く帰ろ)

課題を鞄に入れ、音を立てず教室を出た

そのため、この言葉は耳に入らなかった







「それが日々、出現場所がこの学園に近づいているのよ
・・・
なにかを探すように…ね」