なんとかその場を繕おうと考えるけれど、半分心折れているぼくの頭には何も浮かんでこない。 それどころか、マオは両手を上げて背伸びをすると、 「あー、風呂場、狭っ。部屋も狭そうだなぁー」 ぼくの言葉など聴く気も無いのか、浴室から出て行ってしまった。