グラウンドの彼





一時だけでも川崎君の記憶に居れた。


あの時だけは、言葉も笑顔も優しさも私だけにくれたもの。



私を知ってくれてるってことも分かった。


名前も呼んでくれたんだ。



嬉しさが今、次々に込み上げてくる。