グラウンドの彼





「まぁ、良かったんじゃない?てゆーか良かったんだよっ!」



「……そっか」



「反応薄っ!もっと喜べば良いのに」


「うん、そうだね」


私は笑った。

なんか心が軽くなったから。


私、欲張りでいて良いよね?

まぁ、梓ちゃんには欲張りじゃないって言われたけど……



それに、昨日のこと喜んでも良いんだよね?


だって昨日は単純に、
川崎君と話せて嬉しかったもん。