グラウンドの彼





それにしても……



私、今川崎君の後ろ歩いちゃってるよ。


皆の人気者の川崎君の後ろを。


ずっと遠くから眺めてた川崎君の後ろを……


嬉しいのと同時にとっても緊張する……


目の前にあの川崎君が居るっていうのに、あんまり直視出来ない。

せっかくこんなに近いのに……

これが、多分チャンスってやつなのに。