グラウンドの彼





「じゃあ、降りるか……」



川崎君は席から立った。


やっぱ、背高いなぁなんて思う。



「あ、はい……」


なんとなく、敬語。



そして私は川崎君の後ろに着いて行った。


微妙な距離をあけて。


いゃ、近くに行きたかったけど馴れ馴れしいと思われたくなかったから。