「木葉ぁー
黒澤って人知ってる?」

「は?
柚奈知らなかったの?」
「……」
「はぁー……
めっちゃめちゃ有名だょ?
柚奈は人のコト知らなすぎだょー!!」

そぅ
あたしゎ昔っから興味ナイ人のコトは覚えてナイ。

「だって
覚える気ナイもん。」
「……黒澤千晶。
2年6組、趣味女荒らし。性格はおちゃらけ
……あんまり、関わりたくない奴。」

「………」
「で?」
「へっ!!?」

あたしが黙っていると
突っ込んでくる、木葉。
「何?
そいつが好きなの!?」
「ちっ!
違うょー!!」

「ぢゃあなんで黒澤が出てきたのょ?」

「そ…それはぁー…」

メールしてる
なんて言ったら、木葉は、どう思う?

『今すぐ
黒澤と関わんない方がいいょ!!』

…て
言うかな‥…?


「……この前。」


「ん?」
あたしは、ゆっくり口を開いた。

「友達と黒澤の話してて、どんな人かなって思ったから…」
少し笑ってみせた。

でも、木葉は固い表情のままで、バレたかな?
って思ったんだ。
「そっか★
柚奈も近寄んない方がいいょー!!

まぁ
もし、黒澤が柚奈に手だしたら、あたしが守ってあげるけどぉー(^O^)」

ズキー---…


「ありがと。」













心が絞られたみたいに
痛かった……