悠里も頷き返した。 ……あぁ。 もう大丈夫だ。 絢音を見送り、悠里は息をついた。 長いようで短い、奇跡のような時間だった。 遠くで絢音と文弥が話しているのが見える。 2人は、嬉しそうに笑っている。 ……良かった。 本当に、良かった。 「悠里くん、戻ろうか」 悠里の隣で、天野がリモコンを構える。 「うん、戻ろう」 悠里は笑って頷いた。 もう、未練はひとつも残っていなかった。