悠里は目をしばたいた。 …今、この女は何と言ったか。 「あれは天国行きの列車でね、1時間に一本しか来ないんだけど……」 「ちょっと待って」 悠里は、列車が行ってしまった方向を名残惜しそうに見つめる少女の腕を掴んで引っ張った。 どうしたの、と少女は怪訝な顔で悠里を見る。 「……あの列車が、何だって?」 悠里が震える声で尋ねると、少女は薄く微笑んだ。