「大切な人を失っても、いつまでも嘆いたりしない。いつかまた立ち上がって、前に進んでいける強さを持ってる」


……俺が居なくなって、


悠里は空を見上げた。


……2人は泣いただろうか。
訳がわからなくなるくらいの悲しみを、感じただろうか。


そして時が経って、

2人はまた、歩き出しただろうか。


悠里の居ない、新しい道を。

2人で一緒に。