「……絢音の気持ちには答えられない」 押し殺したような文弥の声。 その表情は、硬い。 「……なんで」 泣きそうな顔をした絢音が、文弥のカッターシャツの裾をそっと握った。 ……あぁ、これは。 悠里は、手を固く握り締めた。 夏の終わり。 放課後の教室。 2人だけしか居なかった、 あの日。 ――絢音は文弥に、告白した。