涙が愛しさに変わるまで




「遅いってぇ、修~。」

「真依に言え。」

「真依ちゃん、遅いよー。」


「ごめんなー、勇樹くん。」

今、私に向かって頬を膨らましているのは、修の友人の広山 勇樹(ヒロヤマ ユウキ)。


女の子みたいな可愛い一面のある男の子だ。



「そうだよ、勇樹が言う通りあんたは遅い。」

「愛子きついなぁ。真依ちゃんが可哀想やわぁ……。」


「当たり前やろ?あんたが甘過ぎなだけじゃ、阿保。」

「ひどっ……。」


そう、愛子と勇樹君も幼なじみだったりする。

私と修は家が隣同士。

ちなみに部屋も隣同士で窓を開けると、約1メートル先に修の部屋の窓がある。


小さい頃は戸からではなく、窓から出入りをしていた。

今思えば、野生の猿だ。