学校が始まるまであと20分。


制服も着替えてない!

寝癖も直してない!

もう嫌ー!!



さじを投げ出しながら、必死に用意をしている時だった。


――ピーンポーン……


「………来た。」


「おはよー。」

「あらっ、修ちゃん。おはよ。」

「真依ママおはよ。」



ハイソックスを高速スピードで履いて、制鞄を持ち、階段を素早く降りる。