涙が愛しさに変わるまで




「で、進展ある?」


愛子がトイレへ行くために教室を出たのと同時に、勇樹君が問いかけてきた。



「全くやわぁ……。」


「そっかぁぁ。だよなぁー、俺も……。」



「「……………はぁ。」」


ため息が同時に出た。

そりゃ、恋愛がそんなに着々と上手く進むものではないのだけれども

ちょっとぐらい進んでほしい。


ずっと“幼なじみ”という位置から動かない。

ちょっとぐらい“女”として見られたい。



それは欲張りなんかな。