修について立ち上がって教室を出た。 「先生が1時間かけても探せない場所ってどこなんやろ…」 「俺はだいたい予想ついとるけどな」 「えっ…」 確かに修はさっきから階段を降りていっている。 普通は屋上とかじゃないの? 小説とかの読みすぎ? 修の大きな背中を眺めていた。 少しだけ愛子の好きな人の予想がついてるんだ。