モテ彼×ブキヨウ彼女



ほら、また。


あたしたちがいる場所に、女の人がひとりやって来た。


――ドンッ!!


「きゃっ……!」


その人は、神崎君に寄り添っていたあたしを大きなお尻で突き飛ばすと、神崎君の腕に触れ上目遣いで迫っている。


少し離れた所で尻餅をついているあたしには、2人の会話は聞こえない。



あたしの心に……

またあのモヤモヤが再来する。


――お願いだから、神崎君から離れて。


あたしの大好きな彼氏から離れて――……。








「……香っ!!

円香!!」


「へっ!?」



気が付いた時には、あたしはベッドの上に横たわっていて。


神崎君が心配そうな表情で、あたしの顔を覗き込んでいた。


「えっ?なんで!?

大きなお尻の彼女は!?」


目を丸くしたあたしの姿を見た神崎君は優しく微笑む。


「大きなお尻の彼女って……

円香、どんな夢見てたんだよ」


「ゆ……夢……?」


状況を察したあたしは、急に恥ずかしくなり布団で顔の半分まで隠した。