モテ彼×ブキヨウ彼女



―――………
――……
―…


ここは……どこだろう?



――夢の中、あたしは神崎君と2人で手を繋ぎながら歩いていた。


誰もいない、2人だけの世界。


神崎君はいつもあたしだけに笑いかけてくれている。


彼と一緒にいるだけで嬉しくて……


凄く幸せだった。



なのに……


そんな日々はあっという間に過ぎ去っていく。


人気者の彼の周りには、どんどん人が集まってくる。


オジャマ虫が1匹。

オジャマ虫が2匹。

オジャマ虫が3匹。

オジャマ虫が4匹……


神崎君は優しいから。


みんなにあたしの大好きな笑顔を向けるんだ。


自分の好きな人がみんなに慕われている。


嬉しいはずなのに……



何なんだろう?



このモヤモヤした気持ちは……。


恋って……



楽しいだけじゃないの…?


甘いだけじゃ……



ないの――…??