モテ彼×ブキヨウ彼女






――――数時間後。



「―――…でねっ!その後、神崎君‘オレがちゃんと守るから’とか言って…」


「あーハイハイ。
それで感動の初ちゅーでしょ。
もう何回も聞いたから」


今あたしは、凪ちゃんの部屋で興奮気味にさっきまでの出来事を話している。


思い出すだけでも、茹で蛸状態。


でも、嬉しくて、嬉しくて、何回でも報告したい気分だった。



「あ…でも、凪ちゃんごめんね?
あたし、計画のことすっかり忘れてて…」


あたしは、恐る恐る凪ちゃんを見る。


だって、一応そのために1週間特訓してくれた訳だし、ちょっと申し訳ないじゃない?



だけど、そう思ったのが間違いだった。



「あーいいのいいの!

そんなの計算済みだから。

違う方の計画は上手くいったしね」


「…へっ!?」


違う方――?


キョトンとするあたしを見て、凪ちゃんはニヤリと笑う。


そして、机の引き出しから‘ある物’を取り出したんだ…。