モテ彼×ブキヨウ彼女



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―――……
――…







「本っ当に

ごめんなさいっ!!」



映画が終わって、数分後。


入れ替えのため、人もまばらになった館内で、

あたしは恥ずかしさを堪えながら、頭を下げている。



理由はたぶん…
誰でも分かるはず。



そう…。



あたし、映画の後半…爆睡しちゃったんだ…。



神崎君に握られた手が…だんだん温かくなって、

気が付いたら、スクリーンにはエンドロールが流れていた。


そう言えば、昨夜…


全然眠れなかったんだった…。



でも、だからと言って…


神崎君の隣で寝ちゃうなんて!



‘穴があったら入りたい’



その気持ちが、

今ならよーく分かる。





あたしは、恐る恐る顔を上げて、

神崎君の様子をうかがう。



いくら温和な神崎君でも、今回ばかりは軽蔑されてしまったかもしれない。



そう思うと、


すごく不安になった。




だけど、何故か…。



神崎君が下を向いて、

肩を震わせている。



「神崎…君?」