なんとなく違和感がして、神崎君を見上げると、その動きが止まっている。
周りにいる人たちの視線も、明らかにあたしの‘服’に向けられていた。
この状況を見れば、さすがのあたしでも分かる。
どうやら、あたしは、
重大なミスを犯してしまったらしい。
だって、自分でも思う。
今日の神崎君の格好に、
どう考えてもあたしは似合わない。
凪ちゃんの言ってた‘普通’って…
こういう意味じゃないの…?
あたしが考えた‘普通’。
それは…
『制服』だった…。
(理由:いちばん着る回数が多いから)
「あー…
今日の午前中、部活でもあったの?」
固まった状態から、やっと口を開いた神崎君に、
あたしは首を横に振るしかない。
「…じゃあ、先生に用があったとか?」
「……」
ただ、ふるふると首を振り続ける。
せっかくフォローしてくれているのに、何も言えない自分が情けない。
そんな時、近くで見ていた女の子が、ヒソヒソと言っているのが聞こえた。
「ねぇ、あの制服の子だれ?
神崎君の妹!?」

