「もういいだろ?
それよりオレ、円香と話がしたいんだけど……」
神崎君のその言葉に、ドキンと心臓が跳ねあがる。
小春ちゃんは、不満そうにしながらもその場を離れた。
最後に「大二郎のこと宜しくね」という言葉を残して……。
だけど……
そう……言われてもねぇ?
2人きりになった今、音を立てるのは窓から吹き込む風に揺れるカーテンのみ。
神崎君も黙ったまま何も話さない。
当たり前かもしれない。
一方的に連絡を絶ったあたしが、いきなりやって来たんだから。
「……ごめんね、神崎君」
「え……?」
「あたし……」
そこまで言った後、何から話せば良いか戸惑う。
神崎君に見つめられると、ドキドキするんだ……。
すると、俯いたあたしに神崎君が言った。
「円香……
オレのこと、好きじゃなくなった?」

