モテ彼×ブキヨウ彼女



要するに……
全てはあたしの勘違いだったんだ。


だって2人は親子なんだもん。


一緒に歩いてたって、電話がかかって来たって全然おかしくない。


きっと今だって、体調不良で倒れた息子を迎えに来てたんだよね?



さっき風太君が言ってた「何を勘違いしてるんだか知らないけど……」というセリフの意味がよーく分かった。


つまりあたしは、勝手に勘違いして勝手に迷路に入り込んでいたわけだ。


つくづく自分のアホさ加減が嫌になる。


すると、そんなあたしの側で、小春ちゃんはマシンガントークを始めた。



「大二郎、円香ちゃんと付き合い始めてから毎日本当に楽しそうだったのよ。

いつも円香ちゃんの話ばっかりして。
だから、どんな子かなってずっと思ってたの。

それなのに、なかなか連れて来てくれないんだもん。

挨拶したかったのに」


そう言って、ぶぅっと膨れる。


小春ちゃん……見た目もだけど、話し方も若い……。