……は?
しばらくは固まったままだった。
ビデオのリモコンで一時停止を押した時みたいに、ピタリと動きが止まる。
自分の耳を疑った。
だけど、今確かに……‘母さん’って言ったよね……?
母さんって……。
あたしは、辺りをキョロキョロと見回す。
今、ここにいるのは神崎君と小春ちゃんとあたし。
あたしがお母さんの訳がない(当たり前)。
ということは……。
あたしの視線が、横にいる小春ちゃんの所で止まった。
「…………。
えぇぇぇぇぇ〜?!!」
うっ嘘でしょ!?
小春ちゃんって……
神崎君のお母さんだったの――…!?
唖然とするあたしを見て小春ちゃんはにっこりと微笑む。
「初めまして。大二郎の母親の神崎小春です♪
小春ちゃんって呼んでね」
……ちーん……。

