――ガシッ!!
「…………へ?」
連続ドラマで言うなら、物語が大きく動く場面。
あたしが神崎君を見つめ、本題に移ろうと口を開いた時……。
なぜかわからないけど、いきなり両手を強く握られ、あたしは間抜けな声を上げていた。
そして、ほぼ同時に聞こえて来た声。
「あなたが、円香ちゃんなのねっ!!」
……もちろん、神崎君の声ではない。
握られた手の方向にクルッと身体を回転させると、そこには……。
漫画のように目をキラキラさせ、
嬉しそうにあたしを見つめる……
‘小春ちゃん’
の姿があったんだから――。
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