モテ彼×ブキヨウ彼女



開けるべきか、開けないべきか……。


あたしは、カーテンに手を掛けたまま戸惑っていた。


頭の中が混乱している。


どうして……
今、彼女がここにいるの――…?


確かめたいけど確かめたくない。


迷路の出口は見えそうで見えない。


でも……
このカーテンを開ければ確実に答えは待っている――。




真っ白いカーテンの向こうでは、相変わらず2人が会話を続けていた。


そんな中、あたしはぎゅっと拳を握り、ゴクリと唾を飲む。


決心した。

真実を知ろうって。


ここまで連れて来てくれた凪ちゃんのためにも、
背中を押してくれた風太君のためにも。


そして何より……


あたしと、神崎君のために――。



そう思い、カーテンを掴む手に力を込めた時だった。




――シャッ……!!


「誰かいるの……?」