モテ彼×ブキヨウ彼女



――保健室? 倒れた??


その言葉にすっかり放心状態になってしまったあたし。


そんなあたしの変わりに、凪ちゃんが風太君を問いただす。


「風太、どうゆう事?」


だけど、風太君はなかなか答えようとしない。


そんな態度に痺れを切らしたのはもちろん凪ちゃんで。


風太君にジリジリと近付き、恐ろしいほどの笑顔を向けると「風太……?」と問い詰める。


その場が凍り付いてしまうほどの迫力。


だけど、次の瞬間……

恐怖の表情を浮かべながらも、未だに黙り込んでいた風太君が絶叫した。


「いっ……

てぇぇぇっ!!」


涙目になりながら、左足を上げケンケンをしている風太君を見て、あたしは状況を把握した。


どうやら凪ちゃん……

風太君の足を踏みつけたらしい。



「……ったく!なんでオレが痛い思いをしなきゃいけないんだよ!

急に彼女からシカトされたら、食事も睡眠もとれなくなるのも当然だろ?」