モテ彼×ブキヨウ彼女



ホッとしたような、残念なような……複雑なキモチ。


でも、やっぱり心配のキモチがいちばん大きくて。


神崎君……いったいどうしたんだろう?


何かあったのかな?


そんなことを考えながら、あたしは神崎君のいないグラウンドを眺めていた。


そしてしばらく経った頃――。



「あーっ!いたーーっ!!」


隣にいる凪ちゃんの大声に、あたしの心臓は思わず跳び跳ねた。


‘いた’って……
神崎君のことだよね??



「どこ!?」


自分でも驚くほどの声を上げ、凪ちゃんの視線の先に目を向けた瞬間……



「あ……」


あたしの口から小さな声が漏れた。




「風太……君……」


そう。


そこには、神崎君の親友であり、凪ちゃんの彼氏の弟でもある風太君が、怪訝そうな顔をして立っていたんだ。