そんな時、頭上から聞こえてきたのは、神崎君の男らしい声。 「あのさ…さっきの続きなんだけど」 その声にハッとしたあたしは、今の乙女ちっくな感覚を忘れようと、ブンブンと頭を振る。 「…それが…返事?」 「へっ!?」 「だって今、首を横に振ったから…」 「ちっ違っ… それは、そういう意味じゃなくて…」 神崎君があたしをじっと見つめる。 あたしの鼓動がどんどん早くなっていく。 「そういう…意味じゃ…なくて」 2人の手は、まだ触れ合ったままだった。 あたし… 何を言うつもりなの―――…?