部屋は十分すぎるほど暖房が効いているのだが、いかんせん空気が悪い。少し換気しなくてはと思い立ち、窓を開けようとベッドから立ち上がって明かりを点けた。 それで、はたと気付いたことがある。 まず、自分の身なりの小汚いことだ。スエットとかいう部屋着だと思われるが、かなり着古されている。いくらなんでもこれでは、スクラップ寸前の連中と大差がない。 お屋敷に勤め、家人のお世話を一手に任される者としては、夜中であっても家人の元へ駆け付けられるよう、もう少しまともな格好をしなくてはいけない。