「―――っ!!夢羽!!!」 自分の名前を呼ぶ声で起きた。 目の前にはおじちゃんとおばちゃんがいて。 どうしたのかな。 「夢羽!!起きて!火事!!」 火事? 嘘でしょ、と思いまわりを見渡すとすでに部屋は火の海だった。 逃げる隙間もない。 あるとしたら、私位が通れる隙間だけ。 さっきの暑さとは比べ物にならないくらいの熱さ。 全身が焼かれるようだった。