おっさんもだけど。
卓はなんで何も言わないの?
何か言ってよ。
私の味方してよ。
卓は下を向いたまま。
「旦那様…。」
卓がゆっくりと話だす。
「申し訳ございません。
愛南。」
「何…。」
「裏に戻れ。
終わるまで出てくるな。」
はぁ?
いつもと違う話し方。
睨むような視線。
怖かった。
「なんで?」
「いいから。
旦那様。ごめんなさい。
お礼にコーヒーを一杯いかがですか?」
卓はそう言って笑った。
私の方は見ないで。
そしてまた営業が再開する。
何事もなかったように。
どうしてよ…。
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