『嫌いになんかならない』 『どうしてそう言いきれるの?』 伊織ちゃんは僕に聞いた。 『理由なんてないよ』 僕は伊織ちゃんが好きだから。 伊織ちゃんも僕を好きでいてくれるなら。 『理由が知りたいよ』 伊織ちゃんは泣いた。 泣いた伊織ちゃんを見て、僕は不安になった。 このままじゃ、伊織ちゃんは僕から離れていってしまうんじゃないかと。 『伊織ちゃん』 『何?』 怖かったんだ。 伊織ちゃんが離れていってしまうのは。 『高校卒業したら結婚しよう』