――――――― 中学卒業後も、同じ県立高校へ進学した。 そして、この時初めて伊織ちゃんの身体が病魔に脅かされていることを知った。 僕の母親が電話中に口を滑らせたのだ。 『伊織ちゃん!』 『どうしたの?広さん』 『今日、聞いた』 『何を?』 『伊織ちゃん、病気なんだね』 伊織ちゃんはあからさまに顔を曇らせた。 『誰から聞いたの?お母さんとか?』 『ああ。僕の母さんから』 『そっかぁ』 伊織ちゃんは溜め息をつきながら僕を見た。