「伊織ちゃん・・・」 ついつい声が出てしまった。 それに龍ちゃんが反応する。 「イオリちゃん?」 僕はそれに答える。 「伊織ちゃんは大地の実母です。僕の妻でもあります。」 龍ちゃんは顔を微妙に綻ばせた。 「イオリさんは、どんな人でしたか?」 「聞いてどうするの?」 「・・・・・・」 「黙らないで下さいよ」 「広次さんのこと、もっと知りたいんです」 龍ちゃん・・・・・・。 「いいよ。そろそろ誰かに話したかったんだ」 僕は伊織ちゃんの話をした。