それが何故か嫌で、俺は「待って下さい」と言っていた。



「初めてのことで恥ずかしかった」と、いうはずもなかった言葉が出てきた。



尾上さんは俺のこの言葉に呆れたのか、一瞬自重気味に笑ってから「仕事あるから」といって、俺を残して職場へと向かってしまった。