尾上さんが仕事に行く準備をしている。 そこに居候させて欲しいなんて、図々しいと思っている。 けど、どうしようもないんだからと割り切って、ようやくやってきたのだ。 俺は尾上さんに事情を話した。 尾上さんは優しい。 俺みたいな男と付き合ってくれたし、今だって居候は駄目だなんて一言も言っていない。 でも、良いとも言っていない。