「大地ぃ〜!起きろよぉ」 すると「彼」――大地は寝室から出てきた。 目を擦りながら。 「おはよぉ、パパぁ」 寝ぼけ眼で父親である僕の方を向く。 「早く目ぇ覚ませよぉ」 僕は大地に言う。 先程言ったが、僕は大地の父親であり、大地は僕の息子だ。 しかも血も繋がっている、正真正銘の親子だ。