「はぁ?アパート追い出されたんですか!!?」

驚いた。

真面目そうな青年がアパートを追い出されるなんて・・・・・・。

「はぁ、そうなんですよ・・・・・・」

龍ちゃん先生の目には涙がたまっていた。

「な、何かヤバいこととかしてませんよね?」

焦って僕は尋ねた。

ヤクとかやってたらヤバいしさ!!!!!

だけど、龍ちゃん先生は極普通の理由で追い出されたらしい。

「いえ、その・・・、大学からの友人とルームシェアをしてたら、その友人が夜逃げしまして・・・・・・。家賃を払えなくなったんですよ」

誠に情けない、と、龍ちゃん先生は肩をガクリと落とした。

「いや!ご友人が夜逃げは気になりますが、先生のせいじゃないでしょ!?」

だったら大丈夫ですよ!、と僕は龍ちゃん先生の肩に触れた。