金曜日、大地を連れて帰る時に、新しい保父くんに会った。 「どおも」 と一礼すると、保父くんは顔を俯かせ、 「お疲れ様です、大地君パパ」 と低音だが良く通る声で言った。 正直、驚いた。 彼はもっと無愛想な人かと思っていた。 「先生こそ、大地がいつもお世話になってます。」 僕は日々思っていることを言った。 いくら半日とはいえ、大勢の他人の子供の世話をするのだ。 僕には到底できない。