夕方になった。 この時間になれば幼稚園へ大地を迎えに行くのが僕の習慣だ。 幼稚園の門を潜ると大地が僕を見つける。 そしてすぐに笑顔になり、僕に向かって手を振る。 そりゃあ、もう、ブンブンと。 腕がもげるんじゃないかと思うぐらいに。 「パパぁ!」 僕が幼稚園の玄関に着くときには胸へ飛び込む準備も万全にしてある。 可愛い息子だ。