動揺しているアタシとは反対に、ゆかが黙って直也とその横の女の子を見てる
生粋の水商売女であるアタシの母親が何度もしつこくスカウトするだけある、肝の据わりっぷり
「部活は??」
耐え切れずにアタシが切り出した
「ああ、さっき終わって、買出し行ってた」
その時、横の女の子が直也の腕をつかんでいるのが目に入った
一瞬で言葉を失う
アタシの代わりにゆかが言う
「買出し?主将自らごくろうだね」
ああ、ものすごく嫌味っぽい
「お前らは?」
直也の質問にゆかはアタシ達の抱える紙袋に目をやると
「クリスマスの準備で、色々と」
と意味ありげに微笑んだ
「暇そうですね」
小柄な女の子はかわいらしい声で、凍るような一言を発した



