一週間前


‡坂下裕美‡



プルルルルルルルッ


不意に裕美の携帯がなった


「も、もしもし...?」



「おいゆうみ、
いつ帰ってくんだよ!」




裕美は高校1年生。


家族はおらず、
今までは親戚の家で
暮らしていた

しかし高校入学して
間もなく同い年の

桜井拓都と
付き合いだす。

拓都は学校にいかず、
職人として働いているため
団地に1人暮らしである


裕美は親戚の家は
なにかと居づらい為
今は彼の部屋で
同棲している。


「ごっごめん…居残り
させられちゃって...
ご飯買ってすぐ帰る」




「うん。早く…ね?」



そう言って電話は切れた



裕美はいきなり
走りだして彼の
部屋へ向かう。