「あんまりかわいいこと言わナイの。」


身体をゆっくり離して、小さい子供に注意するように言葉を紡ぐ。

「……かわいくないもん、」


頬を赤らめて俯くその姿は、愛らしくて、愛おしくて。


「…こっち、向いて…?」

彼女が遠慮がちに俺を見上げた瞬間


唇にキスを落とした。

「え、きゃ、んっ……」


すぐに離れたが、彼女は恥ずかしそうにそっぽを向いた。

「なんでそっち向いちゃうの?」


少し、意地悪してみた。


「…だって、…………ぃから、」

声が小さくて上手く聞き取れない。


「ん?、もう一回言って?」


「だからっ、……恥ずかしいの!」

そうやって顔を手で隠す仕草も愛おしい。