【短編集】放課後は君との時間

[ここで会うとき、君だってわかるようになんか合図してよ。]


[合図ですか?えと、名前とかじゃだめですか?]

[名前は信じられない。俺と君だけの合図を決めようよ。]


[じゃあ、あの質問を先輩がしてくれたら私がそれに答えます。答えを、先輩が決めてください。]

[わかった。答えは、俺にもわからない。でいいかな?]


[もちろんです!ていうか先輩、答えがないのにご褒美あげるなんて言ったんですかー?]




あーあ、ばらしちゃった。

まぁ、怒った顔のマークもかわいいし、いいか。


[まぁまぁ、怒らないでよ。君を騙したかったわけじゃないし、答えも考えるつもりだったんだよ。]


[しょうがないので、許してあげます。なんて。笑]

こんなやりとりももうすぐ終わってしまう、



そう思うと、なんだか卒業するのが嫌になってしまって。


そんなにこの学校に思い出はないけれど、君がいるんだな、なんて考えてしまう。