耳元でささやかれた“好き”は、理解するのに時間がかかった。
これって……あたしに言ってるんだよね?
あたしでもわかった、これは恋愛感情の“好き”だ。
何かのアニメで見た光景だ。←
いわゆる「告白」?
いや、ちょ、ちょっと待って……。
…………好き?咲があたしを?
脳内パニック。
「さ、咲……えっ…と、……」
何か言わなきゃ、って思ってもなんて言ったらいいかわからない。
咲は抱き締めたまま、離そうとしない。
どうしよ……ていうかあたしはどうしたいの……?
「返事、いつでも良いから」
咲の体が離れた。
えっ、えーと?
「はは、目泳いでんぞ」
いやもう今にも停止しそうなんですけど。バグ発生するよコレ。
ふう、と一息ついた咲は、うーんと伸びをして、
「あースッキリした!」
と言っていつものように笑っていた。

