ああだこうだ言っていたら、
ヒュルルルルルル…………
ドォン
夜空に、おっきな花火がうち上がった。
「わー!始まっちゃったね~」
「たまには立ち見もいんじゃね?」
「でも足疲れた」
「俺に寄りかかってろよ」
「何そのイケメンな発言。でもじゃあ遠慮なく~」
咲にもたれ掛かると、肩を抱きよせられた。
「俺らリア充に見えね?」
「見えるかも(笑)」
「そうする?」
「何が?」
ドォン……
「俺ら。」
その言葉は花火の音に消えた。
「え、何?聞こえなかった」
「なんでもねぇ」
それから一時間くらい、あたしたちは叫んだり笑ったり、とにかく楽しかった。
フィナーレのとき、必死で写メろうとしたけど、手ブレがひどくて無理だった。
そろそろ年かな。←
「あー楽しかった~」
「おいしかったの間違いだろ」←
「咲、おんぶ」
「あ?お前重いから無理」
「ひっどーい!」
帰り道、地元のあたしたちは人の少ない裏道を選んで帰った。
もうすぐ家が見える。
そのとき
咲は突然立ち止まって、あたしの手をひいた。

