「ん゛……?」
低い声でうなり、うっすら目を開けつつあるおにぃ。
お願いだからあたしが部屋を出るまでは…………
ドアノブに手をかけたとき、
「……何してんだよ」
いつもより低い、あきらかに怒ってる声。
これはもうセウトじゃない。アウトぉぉ!
今世紀最大のピンチ。
「あのね!その、咲に……」マンガを返せと……
「出てけ」
うぐっ
「あ!そ、そうだ!おにぃ、もえリン録画してる?」
ピンチをチャンスに変えろあたし。
「……なんで知ってんの」
やっぱ録画してたんだね。
「あ~よかった、見逃しちゃってさ!あはは~」
一瞬目を泳がせたけど、それから何事もなかったように、
「ん。はやく出てけ」
とDVDを差し出した。
「わ~い!あ、あとさぁマンガ貸し――」
「着替える」
「え、着替え?それってあたし、見ちゃだめ?とか」
「……何されても知らねぇぞ」
ニヤリと口角を上げてあたしを見下ろす。
みなさん野生の二次元男子はここにいます。←言ってることイミフ

