次の日。文化祭二日目。



「咲、咲!起きて!起きやがれ!」


ちゃっかり隣で寝てる咲をゆさぶる。



「ん゛~~?あと五分……」


「いやいや!10時なうなんだよぉぉ!」



「……………………はっ!?」


いつも通りの学校の日なら、そんなに驚かないし慌てないところだけど、今日は文化祭ですから。


あたしたちのシフト、朝イチからお昼までだし。←今から行っても遅刻



「起きたらね、携帯にね、いんちょーからの電話とメールが何通も来ててね……それでなぜか花音に連絡がつかなくてね……!?」←そこ重要、何かのフラグが立った


「俺たちのクラスの立場が……。オワッタな、俺ら」


寝起き顔で言われると悲しさが増します。(真顔



「立場とかより花音…………!!とにかく急いでぇぇええ」


ぐいーっと咲の腕を引っ張ると、



「おはよーのチューしてくれなきゃ起きねえ」



朝からなんてことを……!



「何言ってんのばか――んっ……!」


強引に引き寄せられて、奪われた唇。


……それも、なかなか離してくれなかった。



「…ちょっ、さ…き……んぁっ……」



変な声が出た。なんだ今の。あれはあたしなのか!?←


考えてる間に、角度を変えられたり、ついばむようなキスになったり……


頭がクラクラする……。





「んっ…んんんん!!!」


「んあ、わり」


やっと離してくれた。


「ぷはっ……!い、今死ぬかと思った……」



息できなかった。どこで息すればよかったのアレ。



「ごちそーさま」


朝から満足気な顔をする咲に、


「とっても心臓に悪い…………」


朝から疲れたあたし。