溺愛彼氏6:4


うーん、と私は悠紀くんをぐいぐい覗き込む。

悠紀くんは
うっ、てなったみたいですぐに目をそらした。


どうやら緊張してるのは私だけみたい。悠紀くんは見られるのが嫌みたいだし、顔も普通みたいだ。

普通??
ううん、違う。
悠紀くんの顔は確かに赤くなってた。
そんなことを思うと急に照れ臭くなる。悠紀くんも同じ気持ちだ、て。


「結菜ちゃん、キスしていい?」

振り返ると真剣な顔をした悠紀くんの顔が見えた。
私は黙って目を伏せる。それが合図だったようで、悠紀くんは唇を合わせた。

ほんの一瞬。触れるだけのキス。
だけど私の心をキュンと締め付けるには十分だった。